2010年11月14日日曜日

ご招待


 花を飾ればなにか心が豊かになった気がする。ただ、買えば高いのであまりしたことがない。

 果物を盛ればなかなか洒落た気になる、新潟のおけさ柿そして青森の林檎。
食器を凝って二人で相談して決めた。料理の盛り付けは妻殿任せ。
間接照明にして、とっておきの蝋燭を灯す。茶の葉を焙る。
ホットカーペットで足元を暖める。

 昨日、故郷のM君から初めて手紙が届いた。高校の同窓会の幹事になったらしい。人柄のいい友人だったことを思い出す、それが文面に漂う。高校のPTAの会長もしていたらしい。現住所の確認と他の人の住所を知っていたら知らせてほしいと卒業時のクラス全員の現住所の一覧表が同封してあった。個人情報がどうのというご時勢に、あっけらかんと名簿になっている。一瞬違和感があったが、級友が今どこにいるかということがわかった。1クラス51人もいたのだ。県立の進学校で成績順にクラスは編成されていた。同窓会には大学のときに出たっきりでご無沙汰している。進学一辺倒の高校時代だったので名前に覚えはあっても、個々の級友のことをよく覚えていない。そもそも誰が同じクラスだったのか、この名簿を見るまでよく覚えていなかった。同じ学年であった他のクラスの友人のことを混同していた。多くの女子は苗字が変わっていた。個々の一瞬の表情かしぐさが印象にある人の名前は思い出せた。還暦あたりになったら、みな集まるのだろうな。高校までは地縁だから、離れていても回帰志向というのか懐かしくもなるものだ。

 今朝、熊本のT君からお礼の電話。母のお悔やみをいただいていてついお返しが遅くなっていたものをようやく送っていたから。彼は理科系進学だったので3年生のときのクラスは違ったのだった、昨日の名簿でわかった。あれこれ身体を壊しているようだが、聞けばお子さんがいまちょうど大学生あたり。お金がかかるときだ。

 今日は長男のお嫁さんの両親と長男夫婦を招いて、妻殿の手作りの料理でご接待。あちらは我々よりもひとまわり上の年代。聞けば現役時代は猛烈社員だったようだ。今は悠々自適。ご夫婦それぞれの興味あるところを別々に楽しんでいらっしゃるご様子。それが、よく聞くパターンのようで、我が家のようにいつもほとんど何でも一緒にやろうと志向するのは少数派なのかな。そうでもなくなっているとは思うが。

 お向かいの御隠居さんから自分の畑で育てたというお花をたくさんいただいた。ありがたい。

 二男のところに届けものを持っていけば、ソータローはぐっすり睡眠中。こんどは、あちらのお母さんが12月初めに来られるそうだ。

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