「これでおしまいにしましょうよ」は男女の間で使われたらつらいセリフ。だが、仕事の場合あってもいいのではないか。「今日はここまで」家で家族と飯を食おう、デートしよう。「ここまでしかわかりませんでした、ごめんなさい、気をつけます」区切りがあっていいのではないか。今、はびこっているのはPDCAサイクルによる目標管理だ。P=プラン、D=実行、C=点検、A=アクション、らせん状に目標に向かっていく。一見もっともらしい。実態はオリンピックではあるまいし、まるで人間の能力の限界に挑戦しているようだ。エンドレスを求めている。誰のためになっているのか、誰が喜ぶのか。一歩身を引いて見る。成果、結果責任論というトリックに怯え「明日がある」「なんとかなるさ」がない。竹中さん御手洗さんが旗を振って、くちびるの薄い啖呵上手の時の首相がこれを煽った。その不条理にうすうす感づいていながら、多くの職場がこの管理方式を採用して手直ししていない。目標のヒエラルキーができてしまえば、他の価値や進路は考えられない錯覚の檻の中に入り込む。追い詰められる、おかしいから体調をこわす、うつになる、切れる、排除されていく。教育の現場にもはびこっているらしい。
2010年3月20日土曜日
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