2010年3月7日日曜日

NHK「裁判員へ・免田栄の旅」


カラオケで歌う姿なんてそう見られるものではない。免田さんも菅谷さんも歌がうまいんだなと思った。布川さんもうまいらしい。観ていて個性の違いはわかった、だからそれぞれに合った歌い方だった。

処刑の恐怖と獄中で培った信念により人の無実を観抜き、冤罪事件をはらす支援の旅に出向く。
免田栄さんは年老いて年金を受け取れない。人生の若いときを無実の罪で獄中にあったからだ。そういう被害者でありながら生活していけない。自分のことだけではなく、同じ境遇に遭うかもしれない人のためにも解決を求めて立ち向かっている。

「人の喜ぶことはよかっでしょうが」と自分のつくった花をご近所に配る。川で魚を獲る、土をいじくっているのが好きな時だというご老人。

しっかりとした洞察と無実の罪を背負った人への貢献。強い意志。無念を晴らす。

見損なっていた番組を朝のBSアンコールで観ることができてよかった。
NHK ETV特集「裁判員へ・元死刑囚・免田栄の旅…誰もが裁きにかかわる可能性が」

「人類は、すべての人が幸せにならなければ結局、各人の幸せもないということをよく理解する必要がある。」(ジャック・アタリ 著書『反グローバリズム』01年12月彩流社刊 日本語版への序より)

人間にはやはり軸がなければいけないな、みためはへなへなでいいが。

時代を見抜く、なんて難しいことなんだろう。
続けて、同じくBSで「民衆が語る中国激動の時代・文化大革命を乗り越えて」(再放送)を4時間も観てしまった。中学を経て社会人になっていたあの10年間。日本では誰が何をどう言ったか覚えている。自分のないしは自分たちの頭で考えることの大切さ。私たちはモノでも手足でもない。

夕刻、 京都のKさんから連絡をいただいていたカニと鮭が届く。
二男カップルを招く。ずっと昔から我家の娘だったような彼女。

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