2009年9月5日土曜日

♪「銭形平次」


 30代前半、四人の父親になった。子ども全員をお風呂に入れるのが私の分担。次から次にほいほいと気合でもって、入れて、洗って、あげた。そのときの調子付けに「男だったら、ひとつにかけるぅ~♪」(「銭形平次」の主題歌)を口ずさんでいたらしい。この出だしのフレーズだけ。

 夏なんぞ1時間以上も入っていてのぼせる寸前だった。 思い出した。

 父のフルソングを初めて聞きましたと子どもたちが口を揃えて義兄に言う。こんな歌だったんだと。

 葬儀を終えて、夕食のあとのカラオケ屋さんで、とりあえず私の一曲目に入れた。ほう、初めてだったのか、聞いたことなかったの。

 以前は消極的だった姉も今回進んで歌った。練習を積んだな。若いときは歌がとっても好きだった姉だ。そのおかげで、私はとても古い歌なら知っている。ザ・ピーナッツとか、西田佐知子さんの「アカシアの雨にうたれてぇ、このままぁあ死んでしまいたい、夜が明ける日がのぼる」とか、何でも口ずさんでいた。ところがそんな歌に水を向けてもすっかり忘れている。今は秋元順子様だ。「あぁ、この世に生まれ、巡り逢う奇跡♪」ろうろうと歌える。

 しかし、義兄は甘い声で、美声だ。いや、妻殿もなかなかだが…。

2 件のコメント:

増田・大仏・レア さんのコメント...

最後のフォント大きさが?

余情 半 さんのコメント...

心に思ったことをそのまま記すにしても、多少のケンソン、エンリョというものを…、はい。