今年は夏の日が照らない。雨が降らぬ合間をぬって思いっきりセミが鳴く。明け方などは右往左往してコンクリートの電柱にぶつかる。アスファルトの道路にセミの死骸が転がる。
天変地異の夏だ。夜は地震まであった。ヒトとモノを粗末にする世の中になった。罰があたるべきはセミではないはずだ。
11時02分、黙祷すべき時間を逸した。
昼間『東京物語』(2時間16分)を鑑賞し終わる。・・・。初めて観たわけではなかったが、家族が因数分解されていく先駆けを感じる。私らが生まれたころに既に始まっていたのだ。小津安二郎監督のすごさ。家族というもの、生活のリアルさ。・・・。東山千栄子さん演じるお母さんが亡くなる情景が今の私にリアルに迫る。笠智衆さんがこのお父さん役を演じたのが48歳のときだったとは。
2009年8月9日日曜日
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