2012年1月1日日曜日

年のはじめに

姉は子煩悩であり、たったひとりの孫を猫かわいがりする。義兄もそうだ。

だが、おもちゃは買い与えない。

ラップの芯をいくつかとっておいてそれで遊ばす。
牛乳パックをいくつかつぶさずにきれいに洗っておいてそれで遊ばす。

そのほうが子どもを自由な世界にいざなえる。むしろ喜ぶ。なるほどな。

どさりと入る初売りのチラシは、数あるなかで詰まる所家電量販店のものをチェックしている。性能アップとかで次々とモデルチェンジする。物欲がいくらでも刺激される。バージョンアップは私にはどんどん使いこなせなくなるようで落ち着かない。品の数だけあってすぐ飽きるおもちゃのように。

今朝まではなんとか年を越したといって長男も少し余裕が出てきたようなことを言っていたが、元日早々母体の検査結果が芳しくなかったそうだ。ひょっとしたら近いかもしれない。どんなときでも携帯電話とれるようにしておかないと言って病院から帰って来た。それなのに明日から自宅で仕事をすると言う。

娘がようやく出てきた。聞けば出歩いていたようだが、食事もほぼ正常に食べた。ビールも飲めていた。

喪中なので、とくにお重も屠蘇器もひっぱり出さず使わなかった。いくつかの手づくりのお節料理をチョイスしてあとは白菜鍋で過ごそうと思っていたが、思わぬ魚料理の盛りだくさんで過ごすことになった。今夜はきんきの煮つけ、ブリ大根、お煮しめで、牡蠣鍋には行きつかなかった。

昨年まではつれあいの実家の両親に新年のあいさつの電話を入れることを恒例としていた。その実家も両親も失った。私の方もとっくにない。へそがなくなったような感じのお正月。

新年そうそう2時28分強い地震がドカンときた。やはり「大地動乱の時代」を迎えていることをあらためて思い知らされる。忘れたいと思うところがある、がしかし震災も原発事故も忘れるわけにはいかない。

家族やこれから生まれてくる二人の赤ちゃんが健やかであることを切に願い、誰しもが互いを大事にしあえる社会にしたいと考える。

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