我が家のリビングは大きな窓だらけにしています。それが気に入っています。その窓の角から羽音が聞こえ、蜂が迷い込みもがいているのをみつけました。それがやや大きな蜂で、万一刺されでもしたら困るので追い出そうにも簡単には手がつけられません。やぶ蚊がいるので窓を長時間開け放しておくこともできません。たまに飛翔性の虫がそうやって迷い込み、窓にぶつかるだけで出られずにいつしか窓辺で果てているのがいつものことです。蜂には申し訳ないことですが、放っておきました。その後、羽音も聞こえず忘れておりました。
ところが、まる二日後の昼間のことです。件の蜂が部屋の真ん中の天井間際にとまるように、そして力なく飛んでいるではありませんか。まずは生きておりましたので、驚きました。それで窓を開け放ち誘導しようとするのですが、なかなか窓の方には行きません。やはりだめかなと考え、ほかのことをしておりましたら、窓の壁の方に行っておりましたことに気づきました。大丈夫と思い、窓の外へ誘導するのですが、今度は窓の端に束ねてあるレースのカーテンにさえぎられて外側の世界が認識できないようです。そのカーテンをぐいとより端に寄せ、はたきを持ち出し思いっきりたたき出すように追い出しました。そしたらようやく、蜂は外側に出ました。そう、ちょうど栄養失調でふらふらするように窓のすぐ外側におりましたが、しばらくしないうちにすぅっと外の世界へ飛んでいきました。
蜂を1匹死なせずにすんだので、私もなにかほっとしました。なにかよいことをしたような。ここのところちょうど家の片づけや掃除をしておるようなことが日課のひとつで、ちょうど出窓の隅から虫のひからびた屍骸やミイラ化した赤ちゃんのヤモリをみつけたりしておりました。
金曜日には自転車を駆ってドキュメンタリー映画『ミツバチの羽音と地球の回転』を観に行くことにしました。
2011年9月14日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿