凄惨な沖縄地上戦体験、終わらぬ米軍基地の存在・事故・事件 それらが現在進行形の沖縄の人たちの心の傷を深くしている…。思い出したくない記憶、忘れたくない記憶、心を苦しめる。実態をえぐった放送でした(制作担当・NHK沖縄放送局)。
2012年8月12日(日) 夜10時、2012年8月19日(日) 午前0時50分 再放送、2012年11月11日(日)
夜10時 再放送、2012年11月18日(日)
午前0時50分 再放送
~戦後67年 初の大規模調査~沖縄県民の4人に1人が犠牲となった地上戦から67年。いま沖縄県内各地で、戦争で生き残った高齢者に対し、「精神状態の聞き取り調査」が行われています。
調査のきっかけは、高齢者の間で、原因不明の「身体の痛み」や「不眠」を訴える人が増えてきたこと。みな地上戦の体験者であることから、「遅発性のPTSD(戦争トラウマによるストレス障害)ではないか」と考える医師や研究者もいます。
なぜ、67年前の戦争で受けた心の傷が、今になってよみがえるのか――その背景には、沖縄で、一般住民を巻き込んだ大規模な「地上戦」が行われたこと。そして、その地上戦から端を発する「基地との隣り合わせの戦後の生活」が影響していたことが、調査を進めるうちに見えてきました。
沖縄戦は、人々の心にどのような傷を負わせたのか。なぜ、その傷は長い間癒やされることがないままなのか。本土復帰40年を迎えた沖縄の「知られざる戦後史」をたどりながら考えます。
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