2009年11月21日土曜日

お出迎え


 朝から晴れ渡る。

 さあスポーツをしようなどというアウトドア派ではない。農作業をしようという機会ももっていない。
 洗濯をしたくなる。粉石けんを溶かしてふんわりと仕上げてみたいと思う。スイッチを押せば全自動でやってくれるから、たいしたことではないし、好きでやっている。家事を分担していることになっている。晴れ渡った日の物干しは楽しい。そういうときは家にいたい、細切れのぶつ切りの仕事なんか辞めたくなる。
 さて落ち葉をどうしよう。さるすべりを刈り上げてもいい、ローマ遺跡のポツンと立つ石柱のように。しかしそうするには伸び放題にしてしまった。梯子と高枝切りをもってきて、へっぴり腰で真上を仰ぎながら、高枝を鋏み落とす。お向かいの若旦那から「大変ですね」と声をかけられても真上を向いたまま応える。少しゆらゆらしながら、ぐっしょり背中に汗をかいた。いつもこういうときは、バチカンの天井画を描いたミケランジェロたちのような絵描きの苦労を連想する。もみじが上から紅葉してきた。姉にみせてやりたい。

 「満席でした」そして飯能駅を出たというCメール。最寄駅まで車で迎えに行かなければいけないから、一風呂浴びたがアルコールは飲まないで待機していた。ちあきなおみさんをBSで聴くのを中断して、行かなければならない。

 今宵の公演で折り返しを過ぎた、あと2会場3公演。ミュージカルはライブでなくちゃ。彼女がふろを浴びたら、もう遅いが飲もう、戻りかつおで一杯。

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