一週間が過ぎようとしている、7月15日のことだ。
右か左の内ポケットにひそませて、おもむろに取り出し、差し出すものだと勝手にイメージしていた。あるいは、たたきつけたり…と。
職場には電子掲示板に「届け」という書式があって、ワードの形式で必要部分を埋め合わせすればいいだけだった。それで上司という人に休憩室でそっと差し出した。私も初めてのことなのでと、受け取ってもらった。1分で済んだ。
いずれ、時間の問題だった。ようやく踏ん切りをつけた。
「ひとはモノじゃない」私はあのポスターの文言がそのとおりだと思っていた。
人生なにごとも思うようになるものではない。「人減らし」の玉突きの玉にはなりたくない。予定外ではあったがつまらないことでけじめをつけることになった。
ただいま「退職届け」を出しましたということをつれあいにメールを送った。
即座に「長いことお疲れ様でした」と返信をもらった。
仕事の相棒にはこれから迷惑をかけることになりかねない。その日は初めて飲みに誘った。よく飲める相手なので、酔った。そして、電車を乗り過ごした。
飲んで帰るとつれあいには連絡していたが、つれあいは私の歴史的な日だったからと緊張して待っていたようだ。しかしながら、疲れて先に寝てしまった。私もよく酔ってしまっていた。忘れられない日になるはずの人生の日。拍子抜けをやってしまう。
2011年7月21日木曜日
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2 件のコメント:
遅かれ、早かれでしたね。7月15日。マハラバ文庫のことば事業は、新しい歌づくりを始めました。このくに土で、多くのいのちから受け継いで、他の国の人達とも喜びと誇りに満ちて、歌えるうたを創るのです。
「承認通知」という内部メールがありました。実に機械的なものです。ある意味プッツンしたのですが、少し楽になりたいとも考えました。遅い夏休みのつもりが、終わりのない夏休みとなってしまいました。
「新しい歌づくり」って楽しみです。
花はなんの花つんつん椿、水は天からもらい水
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