2009年11月12日木曜日

警戒の首都


これはいけない。紀伊国屋書店に立つとあれもこれも買いたくなる。破産する。
で、買ってしまった、湯浅誠さんの本。『岩盤を穿つ』文芸春秋社09年11月刊。出たばっかし。

東京で街に出れば、何があったんですかと言いたいぐらい警官の小集団が行き交う、幾集団もだ。しかも警棒を手に持ったままだ。電車に乗ろうとすれば警官が幾人も見回っていたり、台に乗って見回したりしている。首都圏が制圧されている状態だ。在位20周年行事のせいなのだろうか。日の丸、提灯。明仁さんはホントに「楽しいヒトトキ」だったのだろうか。オバマさんが訪日するからだろうか。個人としてはオバマさんに何かあってはならないと思うが、武装権力にこうも威圧感でこられるのはかなわない。

2009年11月11日水曜日

人は向上するものだ


 「キャッツ横浜へ!」というニュースやCMが入る、スポーツニュースではフィギアスケート。妻殿の視点が変わった。ひとつはお化粧。もうひとつは動作のメリハリ。

 ミュージカルの出演者の皆さんは録画を観て初めて、稽古のとき先生から雷が落とされた理由がわかった。指導のままには動くが、いまひとつ腑に落ちなかったらしい。ナルホドこういうことだったのかと。

 みんな本気だ、意気込みが違う。それを垣間見た。もっといい演技をしたい、もっとよく観てもらいたい、と。

2009年11月10日火曜日

みなさんがあって

秀麿さんのブログはおもしろい、何がおもしろいかというと「ほんわか」として釣れた魚や行事が画像で楽しめる。もちろん、一度行ったことがあるから親近感があるのだけれども。
http://wind.ap.teacup.com/applet/noura/200911/archive
ときどき覗く、「ほんわか」を楽しむ。佐渡は魚がおいしいと長いこと思っていた、それを裏付ける。
と、そこにいきなり私のブログが紹介してあるのに気付く。おっと、もっとよそ行きに書いておればよかったと思う次第。どうもそのときの表題が間違っていたような気もする。恐縮。

いま、奥さんのことで大変だからと、着くや否や言われてドギマギする。と、気を取り直して、ええ大変ですと開き直る、実は・・・、と披瀝する。導入、どうもありがとうございました。

ミュージカルネタはもうやめてと当の本人の妻殿に言われる。いよいよ風邪で寝込んでしまった。と、それを言ってきそうなハマタヌさんが、これがまたていねいな対応をしている。私だったら農薬撒いてそれで終わり、あとは振り向かない。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/
面と向かって立ち向かうから、友達がまた増えていくのだろうなぁ。そこが違う。私は逃げ出したいと考えているから、増えないのだろうなぁ。ヘモグロビンも。貧血気味だと30数年ぶりに結果が出た。

2009年11月9日月曜日

評判


今朝の出勤もターミナル駅には電車が遅れて到着する。そして駅には随所に警察官が配置されている異様な雰囲気。今度はJRが動いていない。この前の教訓でさっさと地下鉄の駅に向かう。20万人に影響、私の故郷の枕崎線ならばせいぜい200人か。帰ってくればその直後にまた踏切事故があった由。異常だ。

咳のひどい妻殿の声は、昨日の中村玉緒状態から今日は大原麗子状態、ハスキーボイスでとぎれとぎれ。そして、げほげほ。

確か私もほとんどの作品を観たはずだが、贔屓目ではなく今年の出来が一番いいように思える。初演をみてくださった人たちのアンケートの評価も高い。キャストたちがもらった感想のメールも、泣けた、夫婦で観て食事をしながら話がはずんだ、出演者たちの目がキラキラして見えた、子どもたちも楽しめたというもの。おべんちゃらだけとは思えない。プロが撮った写真、録画を観てもあらためてそのことを裏付けている。

さて、次は15日もっと大きな会場だ、またなんとしても埋めたい。一憂そして一喜にしたいと、スタッフもキャストも支援者も考えている。今度は訴訟を闘う漁民の人たちも舞台に駆けつける。

2009年11月8日日曜日

今日も宣伝

 出演者のみなさんは、帰ってきてお風呂に入ったままついうとうとしてしまうことが何度もあったそうだ。猛練習だったのだろう。出演にまでこぎつけるとは思っていなかったのでお姑さんに言ってはおらず土日を空けたので、途中から打ち明けるのに苦労した女性もいたそうだ。家で練習をしていたら旦那のほうが飲み込み早くて、ならば一緒に出ようよというのに絶対出ないと言うそうだ。幼い子どものグループでは風邪をひいてしまって当日出られない子が2、3人いて、その子たちの分のセリフも急遽覚えて初日公演を乗り切ったそうだ。

 昨日の今日だけれども、3番目の会場になる街の団地と街頭で観劇お誘いの宣伝を行った。街ではこの会場の実行委員のみなさんと一緒になった。振付演出の石橋寿恵子先生はここの住人だ。先生が中心になって、この地方に住む出演者たちが集まった。団地は自治会のフェスタ、街は山車がいくつも繰り出す祭囃子で大賑わい、そんな中にとびこんだ。途中、先生のお宅でフェスタの出店で買ってきたものを持ち寄りお昼にする。芸術家ご夫婦の先生宅は素敵なつくりだ。

 私は総仕上げの稽古に立ち会ったので全体の出来を観ていたが、当の出演者たちは当然みていない。先生のお宅で初演の録画を見せてもらう。みなさんは演じているだけあって、感じるものが違う。さすが出演者、そのうちに画面と一緒に歌いだす。さっきまで隣にいたその辺の女の子、お兄さん、おばさんが歌手になりハーモニーになる。
 
 宣伝はできる範囲で、無理をしないで集まった、でも気合があるから頑張る。
 
 今日は東京の集会に出るつもりが、ひきずりこまれてしまった一日。

2009年11月7日土曜日

出演者たち


障害をもつRちゃんはアンケートに「出てみたい」と答えてスカウトされた。少しセリフをもらった。それを大勢の前で言えた。
若いSさんはムツゴロウ役になり損ねた。だからといって熟女軍団の中に入れられた。それはそれでいやだったらしい、もっともだ。ところが大事なところのセリフをもらった。とても感動的なシーンだ。見事に演じられるSさんに自信というものが湧いてきている。
ほとんど主役のTさんはアトピーだ。それを人に見られるのがいやだったが、ふっきれた。プロをめざしている。
Tさんが誰か、Sちゃんが誰か、Rちゃんが誰かミュージカルを観ればわかる。
Uさんは背が高くてスタイルのよいお嬢さん、昨年まで出ていて応援に来てくれた。この人もプロをめざしているらしい、オーラが出ているからすぐわかる。
諫早から漁師さんたちが駆けつける日があるらしい。最終日には大阪で5月に先行公演した仲間たちが来て舞台で一緒に歌うことになっているらしい。
お年寄りもいる、舞台から降りてくればその辺のおばさん、おじさんもいる、プロを目指す人、何度も出ている人、初めて挑戦した人、障害をもつ人、みんないる、市井の人がつくりあげたミュージカルが始まった。

出演者たちを支える文字通り縁の下のスタッフたちがいる。

2009年11月6日金曜日

明日から開演、最後の仕上げ

都心から1時間以上もかかるのに立川も昭島も私には大都会だ。なんだこの巨大商業施設は、ここはアメリカか。ディズニーショップもある。

昭島市民会館の入り口にはもう様々な大漁旗が飾ってある。この大きなホールを埋めるのだ、文字通り大舞台で演技をする。

大詰め、今宵はゲネプロ(《ドイツ語のGeneralprobeから》演劇・オペラ・バレエなどで、初日の前日に本番どおりに行う総げいこのことby大辞泉)だ。緞帳が上がれば、いよいよ有明海諫早湾に誘(いざな)われる、休憩なしの1時間40分の舞台だ。もうすぐ干潟の海がひろがり、渡り鳥がやってくる。段取りが続く。いろいろな人の声がとぶ。本ベルが入る、さあ緊張の一瞬だ、暗くなる。

干満の差は8メートル。諫早湾の生き物の賑わいは渋谷のスクランブル交差点よりも勝る。満潮に至るシーンの表現はリアルだ。あさりを子どもたちが演じる。あさりは菜の花のころだ、そうだ故郷を思い出す。老いも若きも幼きも100人が踊り歌う。

よくもここまで仕上げたものだ。めっけ!私の目も鋭い、居たいた。まぁ、すごいメーキャップをしたものだ。これだ、ブーワン軍団のシーン、人間を捨てたおばさん演者たち。ここは拍手するところだ。一方、ムツゴロー役はかっこいい。

閉門のシーンは渇くような赤色のライト、黙示録は白だ、骨の色。鉄板293枚のスイッチは11人の手で押された、黒だ。熟女軍団だけで歌い踊ると声もやや低めで、沈痛さが効果的に演出される。

この世に生を受けたものは土に還る、ここから土に還らないものはつくらない方がいい。「私は干潟」年齢は35億歳、単なる泥、でも生きとし生けるものはここから誕生した。母の胎内でも引き潮満ち潮を記憶しているからだ、命の揺りかご。Rちゃんにも短いが台詞があった。

点数、売上、GDP、・・・、数ばかり数える。数えられないものがある、本当のことはかぞえられないのでは、空気の味、水の味、海の色、風、潮、こころ、・・・。

開けましょう、潮がきたぞう、ああ、この衣装だったのだ。風の音を聞こう、風が駆け抜けた、あのころに帰ろう。

あすの席は900を超えた、プラス1、いやプラス5、キャストから声がかかる。今、この舞台を観たら空席をだしたらもったいない!声が詰まる(男)、泣くにはまだ早い!(女) 声を詰まらせたのは昭島の実行委員会の責任者の若い弁護士さんだ。

さあ、本番だ!描くのは生きる希望だ!声をかけよう、そう空席にするのはもったいない、うるる