ゴキブリキャッチを35個配置
長いハナシになっちゃった。我慢してね。
高校時代、体育で武道は必須科目だった。柔道か剣道、身体が小さいので剣道の方を選んだ。なんの、なんの剣道は激しい格闘技だった。防具を着けているので打たれても痛くないふりをしなければいけなかった。「根性」は文字通り叩き込まれなければならなかった。練習中のある時、脇腹から背中にかけて打ち込まれた。つまり防具のないところ。瞬間、ほとんど息ができず身動きできなくなった。それほどの打撃を受けながらも、痛くないふりを装った。
高校を卒業するころだったか「3・15事件」という聞きなれない歴史的事件を知った。「2・26」や「5・15」事件のことはそれまでに知っていたのだけど。
1928年3月15日払暁。1924年の悪名高き治安維持法成立4年後のことだ。全国で一斉に労働組合や救援会、無産政党の活動家らが逮捕拘束された。そして警察署内において特高警察から激しい拷問を受けた。
後に小林多喜二はこの弾圧事件を小説「1928・3・15」に著した。当事者から取材したもので生々しく暴かれ、加害者の特高警察はこの人気作家でプロレタリア小説家...の小林を憎みマークした。この苛烈な拷問のことは国会でも労農党代議士山本宣治氏によってとりあげられたが、当局はしらを切り通した。被害者は全国に多数いたのでそれは口から口に伝わった公然の秘密であった。「あってもなかったこと」「アカの事件」と世間は肩をすくめた。
さらにこの年の10月、治安維持法の「改正」案が上程されたが審議未了、翌年、緊急勅令によって公布された。その中身は「目的遂行罪」と呼ばれるもので、「国体の変革」を目的とした結社の組織者を死刑または無期懲役にするという極端なものだった。これが!戦争が終わるまで猛威をふるった。「国体の変革を目的とした」というだけで共産党はおろかどんな組織やグループ、個人までしょっぴき野蛮な拷問を加えることができた。戦争末期の「横浜事件」に至っては狂気の沙汰の弾圧事件だった。改正治安維持法のなかの「目的遂行罪」、略して「目遂罪」(もくすい罪)と呼ばれた、これは使う方にとっては便利だった。こいつはお上に盾つく目的で共謀したとみなせばなんだってできた。
ところで、あれ~!?現在のことだけど。「目遂罪」(もくすい罪)そっくりの『共謀罪』が今度は「テロ防止」の名目で4度目の復活をしようとしているではないか!安倍内閣は3月21日にも「閣議決定」しようと目論んでいる。あの戦争法以来すっかり権威の落ちた閣議決定を、だ。実はあの戦前1928年の帝国議会においてもさすがに雲をつかむような法である「目的遂行罪」は成立せず、翌年政府は「緊急勅令」という超法規的手段でこの希代の悪法を成立させた。これまでに安倍内閣は何回も超憲法的解釈で悪法を成立させている、秘密保護法、安全保障法制という戦争法、こんどは共謀罪(テロ対策法)だ。この法律はなんでもできる。やっていないことを「やろうとした」と当局が認定すればなんでもできる。「やろうとした」したことはやがて「お上に盾つく」とみなされればすべて罪になるだろう、そんなおぞましい「法律」だ。
さて、ハナシをもとに戻そう。竹刀は文字通り割った竹三本ぐらいで束ねられたもの。練習に使われる訳だから防具を着けていればあまり痛くないようにできている。しかし、これで思いっきり叩かれればいたーいぞう。まして防具無しで、脇腹や背中を叩かれれば気絶するようだよ。1928年多くの労働者たちがそんな拷問を受けた。女性はもっとひどい目にあった。のちには竹刀どころか木刀で叩かれた。
89年前の今日のことだった。
2017年3月15日曇り、
東京の安倍内閣は着々と国会で虚偽答弁を繰り返しながら「戦前を取り戻し」、新たな秘密国家、密告奨励型国家、権力天国型国家をつくろうとしている。
お友達なら国有財産も¥ただor¥ただ同然、それにモノ言うものは秘密保護法か共謀罪でお縄。こんな国家になろうとしているのが見えてきつつあるんですね。
やめさせようよ、手をつないで。
高校時代、体育で武道は必須科目だった。柔道か剣道、身体が小さいので剣道の方を選んだ。なんの、なんの剣道は激しい格闘技だった。防具を着けているので打たれても痛くないふりをしなければいけなかった。「根性」は文字通り叩き込まれなければならなかった。練習中のある時、脇腹から背中にかけて打ち込まれた。つまり防具のないところ。瞬間、ほとんど息ができず身動きできなくなった。それほどの打撃を受けながらも、痛くないふりを装った。
高校を卒業するころだったか「3・15事件」という聞きなれない歴史的事件を知った。「2・26」や「5・15」事件のことはそれまでに知っていたのだけど。
1928年3月15日払暁。1924年の悪名高き治安維持法成立4年後のことだ。全国で一斉に労働組合や救援会、無産政党の活動家らが逮捕拘束された。そして警察署内において特高警察から激しい拷問を受けた。
後に小林多喜二はこの弾圧事件を小説「1928・3・15」に著した。当事者から取材したもので生々しく暴かれ、加害者の特高警察はこの人気作家でプロレタリア小説家...の小林を憎みマークした。この苛烈な拷問のことは国会でも労農党代議士山本宣治氏によってとりあげられたが、当局はしらを切り通した。被害者は全国に多数いたのでそれは口から口に伝わった公然の秘密であった。「あってもなかったこと」「アカの事件」と世間は肩をすくめた。
さらにこの年の10月、治安維持法の「改正」案が上程されたが審議未了、翌年、緊急勅令によって公布された。その中身は「目的遂行罪」と呼ばれるもので、「国体の変革」を目的とした結社の組織者を死刑または無期懲役にするという極端なものだった。これが!戦争が終わるまで猛威をふるった。「国体の変革を目的とした」というだけで共産党はおろかどんな組織やグループ、個人までしょっぴき野蛮な拷問を加えることができた。戦争末期の「横浜事件」に至っては狂気の沙汰の弾圧事件だった。改正治安維持法のなかの「目的遂行罪」、略して「目遂罪」(もくすい罪)と呼ばれた、これは使う方にとっては便利だった。こいつはお上に盾つく目的で共謀したとみなせばなんだってできた。
ところで、あれ~!?現在のことだけど。「目遂罪」(もくすい罪)そっくりの『共謀罪』が今度は「テロ防止」の名目で4度目の復活をしようとしているではないか!安倍内閣は3月21日にも「閣議決定」しようと目論んでいる。あの戦争法以来すっかり権威の落ちた閣議決定を、だ。実はあの戦前1928年の帝国議会においてもさすがに雲をつかむような法である「目的遂行罪」は成立せず、翌年政府は「緊急勅令」という超法規的手段でこの希代の悪法を成立させた。これまでに安倍内閣は何回も超憲法的解釈で悪法を成立させている、秘密保護法、安全保障法制という戦争法、こんどは共謀罪(テロ対策法)だ。この法律はなんでもできる。やっていないことを「やろうとした」と当局が認定すればなんでもできる。「やろうとした」したことはやがて「お上に盾つく」とみなされればすべて罪になるだろう、そんなおぞましい「法律」だ。
さて、ハナシをもとに戻そう。竹刀は文字通り割った竹三本ぐらいで束ねられたもの。練習に使われる訳だから防具を着けていればあまり痛くないようにできている。しかし、これで思いっきり叩かれればいたーいぞう。まして防具無しで、脇腹や背中を叩かれれば気絶するようだよ。1928年多くの労働者たちがそんな拷問を受けた。女性はもっとひどい目にあった。のちには竹刀どころか木刀で叩かれた。
89年前の今日のことだった。
2017年3月15日曇り、
東京の安倍内閣は着々と国会で虚偽答弁を繰り返しながら「戦前を取り戻し」、新たな秘密国家、密告奨励型国家、権力天国型国家をつくろうとしている。
お友達なら国有財産も¥ただor¥ただ同然、それにモノ言うものは秘密保護法か共謀罪でお縄。こんな国家になろうとしているのが見えてきつつあるんですね。
やめさせようよ、手をつないで。